コラム(塾長のひとり言)

①塾選びについて

皆さんはどういう基準で塾や予備校を決めていますか?知名度や合格実績、あるいは友人が通っているから等、さまざまだと思います。集団だと自分のペースで授業を受けられないから個別指導、逆に個別だと料金が高いから集団指導、そういう決め方もあるでしょう。どんな理由にせよ、自分にあった塾に、納得のいく理由で通うことが大切ですね。そのように塾を決めて、順調に成績を上げている人には以下の進言は不要ですので読み飛ばしてください。

ここからは、せっかく入った塾や予備校で思うように成績が伸ばせていない人、あるいは、どういう基準で塾や予備校を選べばよいか分からない人のためのアドバイスです。

まず、知っておいて欲しいのは、知名度や合格実績は塾選びにおいてあまり重要ではないということです。知名度を求める人は、有名予備校に通っていることにステータスや安心感を持っていますが、そんなものは必要でしょうか?合格実績についても、それは他人の実績で、自分も同じように合格できるという保証はありません。

塾や予備校の校舎はただの建造物です。知名度や合格実績もその校舎の飾りです。本当は、そこで自分の授業を担当する先生のレベル、教え方、人柄等が一番重要ではないでしょうか。信頼できる先生に勉強を教わって、実力がついて成績が上がって、志望校に合格できればそれで十分ではないですか?

知名度や実績などの飾りに惑わされるのは本質的ではありません。また、塾や予備校は規模が大きくなるにつれて、それだけ無駄な部分も多くなります。これからは無駄をなくして本当に必要なことだけにお金を使う、そういう時代になってくると思います。

私が子どもの頃はいわば無駄だらけの時代でした。お金持ちは大きな車に乗って裕福さを誇示し、それにステータスを感じていました。大学も、少しでも偏差値の高い大学に入ろうと皆、必死になって受験勉強をしていました。現役で偏差値の低い大学に行くよりは、浪人してでも偏差値の高い大学に行く方がかっこいい。だから予備校の本科(浪人生のコース)が非常に賑わっていました。予備校の入学式は決起大会みたいなノリで盛り上がっていましたし、人気講師の授業は立ち見の生徒が続出する盛況ぶり。しかし、残念ながらもうそういう時代は終わったんですね。これからは個人個人が自分にあった先生にしっかりとついて、自分のペースで無理なく無駄なく勉強していく時代だと思います。

もちろん、大手の塾や予備校にも個別部門はありますし、最近は家庭教師派遣会社なども増えてきていますが、皆さんが支払う授業料の約半分はその会社の広告宣伝費に充当されます。残りの半分のうちのまた約半分はそこで働くスタッフの給料と校舎や会社のテナント代・光熱費などに消えます。そして、最後に残った5分の1から4分の1程度が我々講師の取り分となります。つまり、皆さんの支払う授業料の大半は、授業とは直接関係のないところに消えてしまい、一番大切な実際に勉強を教えてくれる先生、すなわち本来最も多くお金を手渡したい人にほとんどお金が回っていかないのです。こういうことをご存知でしたか?

ちなみに、銀杏SSの受講料は、平均的な医学部予備校の授業料の約半額です。というより、半額程度になるように設定したというのが本当のところです。もちろん、銀杏SSの受講料には授業料だけでなく、授業以外でのメール等による質問対応や、保護者の方への講義報告等の費用もすべて含まれていますので、実際に塾や予備校に通うのと実質的にほぼ同じサービスを受けることができます。

最後になりましたが、私は生徒の皆さんや保護者の方の相談に親身に乗ることを最大のモットーにしていますので、授業や指導方法に関してご要望があれば、何でも遠慮なくおっしゃって下さい。